(9月20日火曜日)

映画『ハドソン川の奇跡』公開直前イベント
日本人搭乗者の出口適氏らがトークショーで事故当時を語る。


20日、東京・スペースFS汐留にて映画『ハドソン川の奇跡』公開直前イベントが行われ、トークショーのゲストに航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏、日本人搭乗者の出口適氏、日本人搭乗者の滝川裕己氏の奥様の滝川真似さんと息子の晃弘さんの4名が登壇した。

本作は9月9日から全米公開され、初登場から2週連続で1位を獲得。日本公開を9月24日に控え、本年度アカデミー賞有力候補にして、各主要部門ノミネートへの期待もされている。2009年1月15日、乗客155人を乗せたUSエアウェイズ1549便が、ニューヨーク・マンハッタンの上空850メートルで制御不能に陥る緊急事態が発生。チェズレイ・サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、ジェフ・スカイルズ副機長(アーロン・エッカート)と共に機体をハドソン川に不時着水させ、乗客155人の命を救った「ハドソン川の奇跡」。このことで英雄とされた機長のサレンバーガーが、一転、容疑者として厳しい追及にさらされる。「アメリカン・スナイパー」のクリント・イーストウッド監督・製作が描くヒューマンドラマ。


『ハドソン川の奇跡』と呼ばれている由縁について幾つかの理由があるという鳥海氏。まず、1月のハドソン川は凍ることが多いが、当時の気温があまり低くなかったことと、ハドソン川の川幅が広かったことと解説。さらに橋や船といった障害もなく着水させることができたなど、いろいろなことが重なり“奇跡”とされたという。

また搭乗者だった出口氏に事故直前の機内の様子について聞くと「飛行機後部に搭乗してて、何が起きたか把握してなかった」という。機内では機長から「不時着するので衝撃に備えるように」と、機内アナウンスも一度だけだったと明かし、このアナウンスによって状況がわかったと出口氏。ハドソン川に不時着水するまで、とても緊迫した短い時間だったこたがわかった。

また、救助後には警察官から事情聴取が行われ、「機内の異変や不審者がいなかったか?」といった内容を聴かれたと話し、事件性についても調べていたのではと感じたと語った。さらに救助後に連絡先を公表したことで、取材関係の電話がその日の深夜まで鳴り止まなかったと明かし、当時を振り返った。

最後に本作について鳥海氏からは、「パイロットの役割を改めた考えさせられた映画。乗客乗員の命ををパイロットに預けることになり、その時の決断力や判断力が合わさって、ハドソン川の奇跡が実現したと思いますので、そのあたりも見てください」とコメント。

出口氏からは「事故から7年経ち、忘れていた心理的なストレスを感じましたが、演出された部分ではなく忠実に再現された映画。」と好評価。事故から10日後には、仕事で再び飛行機に搭乗することになり、「強制リハビリをされられました」と、明かし苦笑いをみせていた。
(オオタマコト)


映画『ハドソン川の奇跡』
キャスト:トム・ハンクス(『フォレスト・ガンプ/一期一会』『フィラデルフィア』)、アーロン・エッカート(『ダークナイト』)、ローラ・リニー他
監督:クリント・イーストウッド(『硫黄島からの手紙』『ミリオンダラー・ベイビー』『許されざる者』) 
配給:ワーナー・ブラザース映画

映画『ハドソン川の奇跡』
9月24日(土)丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国ロードショー!