(11月18日水曜日)
映画『さよなら』
認定NPO法人難民支援協会とのコラボ試写会&トークショー
女優ブライアリー・ロング「外国人という壁があるも、主演キャスティングに感謝。」


18日、都内にて、11月21日に公開を控える映画『さよなら』と認定NPO法人難民支援協会とのコラボ試写会が実施され、上映後にはトークショーも行われた。ゲストに本作の深田晃司監督、主演女優のブライアリー・ロング、認定NPO法人難民支援協会の田中志穂氏が登壇した。

本作は世界初の人間とアンドロイドが競演する映画として話題になり、そこに描かれているのは、難民問題を中心とした社会問題。原発の爆発により放射能汚染にさらされた近未来の日本を舞台に未来に警鐘を鳴らす内容となっている。また深田監督は、原作にない“難民”“原発の爆発”という設定を加えている。
今回のコラボについて田中氏は「とても有り難いと思ったんです。なかなか日本で難民問題を取り上げられない中でいろいろ形で伝えていきたい、それが映像や文化、写真だったり、映画だったり、それが形で届けられるのは凄く有り難く思いました。」と話し、また本作についても「映画のようなシチュエーションの中で、もし自分が難民になったらどうだろうかと想像してみるには実験的で面白い映画だと思いました。」と感想も述べた。 

   田中氏からは難民の現状について「昨年、日本政府に難民として助けを求めた外国人が5,000人いるんです。その中で認められた人が11人。認定率でいうと0.2%という数で、諸外国でみたらこんな国はないですね。」、「国によって違うがアメリカなどで半分くらい。ヨーロッパ各国でも2割〜3割で、韓国でも数十%は認められている中で、日本は非常に厳しい現状」と日本における、諸外国とは違う厳しい現状を説明した。 
本作で日本在住のアフリカ難民の主人公を演じたブライアリーは「日本に5年住み、舞台を中心に活動してきたが、映画の出演を増やしたいと話をすると外国人だから役がないと言われる。外見的な意味ではどうしても異物というか、日本社会の一部にはなりきれないところがある」と吐露。日本に住みながらも外国人ということから受け入れられない現状の苦労を明かした。

   また深田監督が映画で目を向けてくれたことは有り難いと話し、ブライアリーは「外国人を主演にキャスティングすることは、あまりないことなので良かった。」と感謝の思いを語った。
(オオタマコト)


映画『さよなら』
脚本・監督:深田晃司(「歓待」「ほとりの朔子」) 
原作:平田オリザ 
アンドロイドアドバイザー:石黒浩
出演:ブライアリー・ロング、新井浩文
ジェミノイドF、村田牧子、村上虹郎、木引優子
配給・宣伝:ファントム・フィルム  
公式サイト:sayonara-movie.com
 
11月21日(土)新宿武蔵野館ほか全国ロードショー!