映画『海を駆ける』完成披露舞台挨拶







映画『淵に立つ』で第 69 回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞し、世界から注目される深田晃司監督。その最新作となる『海を駆ける』の完成を記念し、5月7日、完成披露試写会が新宿テアトルにて行われた。


2011 年の東日本大震災の後に大学の研究チームの震災復興リサーチに深田監督が参加。そこで、2004 年にスマトラ島沖大震災で津波で壊滅的な被害を受けつつも、今では完全に復興を遂げた町バンダ・アチェを訪れて本作のアイデアを想起したという。 自然は時に豊かに美しく、時に脅威となり人を飲み込み、また人間の生活は自然と共にあるという様を、インドネシアの美しい海、そして国籍や宗教を越えて育まれる若者たちの友情を通して描く、ファンタジー作品。


会場となったテアトル新宿では、キャスト陣による舞台挨拶も行われ、ディーン・フジオカ、太賀、阿部純子、鶴田真由、深田晃司監督らが登壇。撮影中のエピソードや見どころを語った。



この日、会場はディーンファンに埋め尽くされ満席、立見まで出るほど。キャスト陣が客席から登場すると『ディーンさーん!大好き!!』と大歓声とともにファンからの熱いコールに応え、笑顔を振りまくディーンにさらに熱い歓声が続いた。


謎の男ラウを演じたディーンは「今日はちゃんと服を着て来ました。映画では全裸で登場しますが、今日はしっかりしたジャケットを着て皆さんにあいさつできることを嬉しく思います。」と、笑いを誘いつつあいさつ。


インドネシア、バンダ・アチェにてオールロケにて撮影された本作。ラウを演じたディーンは「とてもチャレンジングで演技していく上で監督と沢山コミニュケーションをとって作り上げていこうと、自分にとってどれだけ器になれるか、ラウを自分の体だったり声だったり存在をとおして作り上げられればいいと思いました。」と、役について語り、本作では難役に挑んでいるという。


また、アチェでのオールロケについてディーンは「最初に聞いて気が狂ってるのかと思いました。アチェの歴史を知れば知るほど、僕の言っていることも冗談ではないと伝わると思います。」といい、ロケ地について「内戦の続く場所。僕の家族はジャカルタに住んでいるので、アチェの話となると、同じ国なのに外国みたいなイメージで『そんな危ない国に何しに行くんだ』というイメージだった。」ととても映画を作りに行く場所ではないという。


「映画を作るシステムもない状態で、今回、深田監督作品で、日活さんがプロジェクトを実現してくれて、いい意味で狂った人たちがいて、もう同志です!自分もいつかインドネシアで映画撮影してみたい思っていたので、祖国を経由して、またアチェに行けたことが、自分にとって誇りに思うとろです。作品の中でラウになれたことが不思議な体験でしたね」と、自身の演じたラウを見てもらえれば感じ取れるとアピールした。



本作でネェイティブなインドネシア語にチャレンジしている太賀は「日系インドネシア人役。まっさらな状態から始めたんですけど、難しかったです。やるしかないと思っていたので、とにかく練習を重ねて、現地のスタッフ、キャストに細かいディテールをブラッシュアップしてもらい、吸収できるものは何でも吸収しようとしてました。」と苦労を語った。


この時にディーンからは、インドネシアの食事の仕方を教わったといい、右手の使い方を習ったという。「指はスリーフィンガーかフォーフィンガー。クランクインして撮影中にノールックで食べれるようにしようと決意を決めてスリーフィンガーで食べれるようにとか、そういうアプローチしたことが楽しかったです。自分の役者としても幅が広げてもらえたと思います。」と自信をみせた。



ディーンの役の難しさに共演した鶴田、深田監督からは『難しいですよね…』と声が上がる中、鶴田は「ディーンさんの普段の佇まいや美しくてピュアな感じが活かされているのでは」。深田監督も「ディーンさんでなければ辿り着けない領域。これまでのアジアでのキャリアそのものがラウの後押しになったと思います。」と絶賛。


さらに鶴田から「今日、ディーンファンの方が多いと思うんですけど、私とのラストシーンはディーンさん、ものすごく美しいです!芝居しながら見惚れました」といい、客席からも拍手が起こり、さらに「なんてピュアな目をした人なんだろう」と称賛し、ディーンファンにメッセージを送った。


この鶴田からのコメントにディーンは「ありがとうございます。」と笑顔をみせ喜んでいた。

(編集部)





【ストーリー】

インドネシア、バンダ・アチェの海岸で倒れている謎の男が発見される。片言の日本語やインドネシア語を話すが正体は不明。そ の謎の男にラウ(=インドネシア語で「海」)と名付けて預かることになった、災害復興の仕事をしている貴子と息子のタカシたち。 その周辺で謎の男・ラウは様々な不思議な奇跡と事件を巻き起こしていくーー 果たしてラウは何者なのか...


キャスト

ディーン・フジオカ 太賀 阿部純子 アディパティ・ドルケン セカール・サリ 鶴田真由

スタッフ

監督・脚本・編集:深田晃司 

企画制作:日活

配給:日活 東京テアトル ©︎2018"TheManfromtheSea"FILMPARTNERS 


 


2018年 5月26日 テアトル新宿、有楽町スバル座ほか全国ロードショー!