第 28 回映画祭TAMACINEMAFORUM『第 10 回TAMA映画賞』授賞式

2018/11/17

 

 

 

 

 

映画ファンによる映画ファンの祭典「第 28 回映画祭 TAMA CINEMA FORUM」が開幕。11 月 17 日(土)〜 11 月 25 日(日)( 11 月 19 日(月)は休映)にかけて東京都多摩市内の 3 会場 4 スクリーンにて開催される。そして初日には日本で最も早い映画賞として国内映画賞の先陣を切る「第 10 回 TAMA映画賞」授賞式がパルテノン多摩大ホールにて行われた。この映画祭は多摩市及び近郊の市民ボランティアが実行委員となり「明日への元気を与えてくれる・夢をみせてくれる活力溢れる作品・監督・俳優」を、映画ファンの立場から感謝をこめて表彰するもので授賞式には、現在国内外で活躍中の監督、俳優らが出席。最優秀男優賞を受賞した俳優の松坂桃李、同女優賞の松岡茉優らが受賞の喜びを語った。

 

最優秀新進女優賞【本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰】

 

深川麻衣 (『パンとバスと 2 度目のハツコイ』)

受賞に深川は『パンとバスと2度目のハツコイ』にて映画初出演にして初主演。「憧れの映画の世界に飛び込ませてもらい自分にとって凄く凄く思い入れのある作品。受賞させていただき、本当に信じられないくらい嬉しい気持ち」と喜びを露わにした。

この作品で映画の撮影期間から公開までを経験した深川は「自分に足りないものや映画の楽しさや素晴らしいさを教えて頂いた大切な作品です。今泉監督、関わってくれたすべての方に感謝を伝えたいです。ありがとうございました」と感謝の気持ちを込めた。

伊藤沙莉

『榎田貿易堂』『パンとバスの 2 度目のハツコイ』『寝ても覚めても』と出演し「15年間この世界にいて、心底悔しいこと、傷つくこともありました」と言葉を詰まらせながら「こうやって誰かに認めてもらったり求めてもらったりするのは、本当に幸せなこと」と目を潤ませ「早いですよね(泣くのは)」と喜びを溢れさせた。

ここに立てるのはいろいろ方の支えがあってとのことと伊藤。「この賞をスタートラインだと思って日々精進して、大好きなお芝居を楽しみつついろいろか化学反応を起こしていきたいと思います」。

最優秀新進男優賞【本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰】

 

吉村界人

『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』に出演。吉村はこの受賞に「僕みたいなものが、こういう賞をいただいて、テンパってます。すいません本当に」と、笑顔を見せつつも恐縮しきりのコメントに会場の笑いを誘っていた。「どの作品も正直言いますと全部難しくて…」と話し、会場から笑いが起こり続けていると吉村は「笑い過ぎですよ。」とその緊張が伝わる様がさらに会場の笑いを誘い大いに沸かせた。

吉沢亮

『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂 2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』と出演し、この受賞に吉沢は「こういう賞をもらうのは初めて。映画を愛する人たちからいただけたことを嬉しく思います」と喜び。「三年前から映画を中心にやっていきたいという話をマネージャーとしまして」と明かし、今年出演したした映画が 8 本。「これからも映画をメインにやりたいです」来年はそこまでないが今後やってみたい役について吉沢は「超普通な男。等身大の普通の男をやってみたいです」と願望を明かした。

最優秀新進監督賞【本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰】

三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』) 


今泉力哉監督

「『パンとバスと 2 度目のハツコイ』に出演した深川麻衣さん、伊藤沙莉さんと一緒に受賞できて嬉しいです。」とコメント。また東出昌大、吉沢亮の両受賞者と誕生日が同じといい、今泉監督は「『誕生日が一緒の男前の方がいっぱい出てきてた』と喜んでいたらこの場でご一緒できて嬉しいです。あと中村雅俊さん、みうらじゅんさんも一緒」と会場を笑いで包み込んでいた。

最優秀女優賞【本年度最も心に残った女優を表彰】

松岡茉優

 『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』と出演。この受賞に「もし、この賞が一名しか受賞できなければ、私は確実にここにはおりません。」とコメント。安藤サクラが、『万引き家族』で見せた演技について「悔しいと思った。これは 2 年前にこの映画祭で新進女優賞をいただき、それまでの自分であれば、このシーンを見ても感動しただけだった。悔しいと思えたのが成長。」と目を輝かせ、さらなる飛躍を誓った。

最優秀男優賞【本年度最も心に残った男優を表彰】

松坂桃李

『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』と出演しこの受賞に「本当に嬉しく思っております。ありがとうございます」と喜びのコメント。このTAMA映画賞と同じく今年で役者10年目といい、松坂は「初めてドラマが決まった時、チーフマネージャーに『バーターだから』と言われて」と、同じ事務所の人気タレント力を使ってドラマに出してもらえたという。「2年目に『今年、結果を出さないと終わり』と言われ、3年目に、『ここで結果を出さないと本当におしまい』と言われ、当時のチーフマネージャーに精神的に追い詰められ、おかげでメンタルが強くなりました」と、辛く苦労が続いていたことを振り返った。「この10年で素晴らしい作品や共演者と出会えたのは、チーフマネージャーのおかげ。本当に感謝しています。メンタルはボロ雑巾のようでしたけど。(笑)」と感謝の気持ちを述べた。映画『孤狼の血』では主演の役所広司にひたすら食らいついて挑んだと振り返った。

また『娼年』では「もう濡れ場はしないぐらいやりました。」、『不能犯』では「ニターとするように言われてて練習してました」と振り返り、口元に手を当てて笑い方を実際に披露する場面もあった。

特別賞【映画ファンを魅了した事象に対し表彰】

『カメラを止めるな!』

市橋浩治プロデューサー、真魚、しゅはまはるみ、長屋和彰、細井学、市原洋、大沢真一郎、合田純奈、吉田美紀、浅森咲希奈、山口友和 スタッフ・キャスト一同で受賞。

市橋プロデューサーは「この受賞は『カメラを止めるな!』を観てくれた感染者さんたちのお陰です。ありがとうございます。」と感謝のコメント。

上田監督からのビデオメッセージが届き「特別賞受賞ありがとうございます。スタッフ・キャスト一同で受賞は『カメ止め』らしいと思います。認めていただけたこと嬉しく思います。『映画は続ける!カメラは止めない!』」。

カメ止めらしくゾンビポーズで締めくくった。

『モリのいる場所』

沖田修一監督、俳優・山﨑努 

映画『モリのいる場所』で受賞となり沖田監督は「こうして山崎努さんの横に立って監督した映画でトロフィーを持ってる状況に動揺してます。ありがとうございます」、山崎は「何も起こらない映画です。主人公たちは何も変わりません。そういうところで出演を決めましたが、『こういう映画でお客さんが来てくれるのかな?』と僕は不安でしたがいっぱい入ってくれました」と振り返り、この受賞に「立派な賞を頂いて嬉しいです。ここに樹木希林が居ればもっと嬉しいです」と喜びとともに亡くなった樹木希林を偲んだ。

『第 10 回TAMA映画賞』授賞式。今回で 10 周年と節目を迎え、これまで多くの監督、スタッフ、キャストらがTAMA映画祭に出席。この映画祭は映画を愛する市民ボランティアたちで運営され、手作り感があり、とてもアットホームなイベントとなっている。こうしたこともあり、授賞式に出席する方々はとてもリラックスした表情を見せてくれる。受賞に喜ぶだけではなく、壇上で見せる笑顔はとても良く、メディアの映像や写真からもしっかり伝わってくる。数多くある映画祭の中、映画を愛する方々が選び、映画を愛する登壇者が心から喜び笑いと笑顔で溢れる授賞式は他では見られない魅力と言えるだろう。

(編集部)



【第 10 回TAMA映画賞受賞者及び受賞作品】


最優秀作品賞【本年度最も活力溢れる作品の監督及びスタッフ・キャストに対し表彰】『万引き家族』 (是枝裕和監督、及びスタッフ・キャスト一同) 『寝ても覚めても』(濱口竜介監督、及びスタッフ・キャスト一同)


特別賞【映画ファンを魅了した事象に対し表彰】

沖田修一監督、山﨑努、樹木希林スタッフ・キャスト一同 (『モリのいる場所』)

上田慎一郎監督、及びスタッフ・キャスト一同 (『カメラを止めるな!』)


最優秀男優賞【本年度最も心に残った男優を表彰】

東出昌大 (『寝ても覚めても』『菊とギロチン』『パンク侍、斬られて候』『OVER DRIVE』 『予兆 散歩する侵略者 劇場版』)


松坂桃李 (『孤狼の血』『娼年』『不能犯』『彼女がその名を知らない鳥たち』)


最優秀女優賞【本年度最も心に残った女優を表彰】

安藤サクラ (『万引き家族』『DESTINY 鎌倉ものがたり』)


松岡茉優 (『勝手にふるえてろ』『万引き家族』『ちはやふる -結び-』『blank13』)


最優秀新進監督賞【本年度最も飛躍した監督、もしくは顕著な活躍をした新人監督を表彰】

今泉力哉監督 (『パンとバスと 2 度目のハツコイ』)

三宅唱監督 (『きみの鳥はうたえる』) 


最優秀新進男優賞【本年度最も飛躍した男優、もしくは顕著な活躍をした新人男優を表彰】

吉村界人 (『モリのいる場所』『悪魔』『サラバ静寂』『ビジランテ』)


吉沢亮 (『リバーズ・エッジ』『猫は抱くもの』『銀魂 2 掟は破るためにこそある』『ママレード・ボーイ』『悪と仮面のルール』『レオン』『斉木楠雄のΨ難』)


最優秀新進女優賞【本年度最も飛躍した女優、もしくは顕著な活躍をした新人女優を表彰】

深川麻衣 (『パンとバスと 2 度目のハツコイ』)


伊藤沙莉 (『榎田貿易堂』『パンとバスの 2 度目のハツコイ』『寝ても覚めても』『blank13』) 


※映画賞の選考期間: 2017 年 10 月〜2018 年 9 月に劇場公開された作品を対象